CORDES SENSIBLES 『Constellation』 2009/2/9

「SPEAK NO EVIL」「NAIMA」「NICA’S DREAM」といったお馴染みのジャズメン・オリジナル、「ZINGARO」らA.C.ジョビンの曲などを勝手気ままに(?)料理するフランスの女性ヴォーカル・デュオ、CORDES SENSIBLES。原曲の雰囲気を壊さず、繊細に(センシブルに)アレンジされた楽曲の妙も見事なのですが、この人たちのなんともフレンチ・ポップスっぽい(?)スキャット・コーラス、なんだかふざけているみたいで、なんか変で、聴いていて妙に面白いです。絶妙のお洒落さと、絶妙の(?)胡散臭さ。「美しい」し「神聖」だし「かっこいい」し、「おかしい」。小西康陽さんがパリの店内で「一目惚れ」した、というエピソードにも頷ける、とにかくちょっと他にはない、妙に耳にひっかかる、音楽であります。単純な「お洒落さ」や「いいムード」などだけを求める人には、その「ひっかかり」が邪魔になるかもしれませんが、そこのところこそを楽しめる方に、ぜひ。いや、実際、普通にすごくかっこいいんですけどね。