2014-11-15から1日間の記事一覧
ツイン・テナー・チーム「REEDS AND DEEDS」などでも絶好調のエリック。2004年に発売され大好評を博したバラード集『GENTLE BALLADS』、第2弾の登場です。適度な暖かみを備えたトーン、決して端正さを失わない様は、まさにジェントル。誰もが認めるテクニシ…
黒いシルエットだけの人間、リアルな質感が伝わるテナー・サックス、文字周りの鮮烈な色使い。妙に格好いいジャケットがとても気になって手にした1枚。予感に狂いはありませんでした。スイスのマルチ・プレイヤーDANIEL KUFFERによる快作です。様々なライブ/…
「ジョシュア・レッドマン・エラスティック・バンド」、3人を頭首とした「Yaya3」と2つの異なる名義で活動してきた世代を代表する強力トリオ、サム・ヤエル(org)、ジョシュア・レッドマン(sax)、ブライアン・ブレイド(ds)が、再び名前を変え、サム・ヤエルを…
作/編曲面も含めた確かな実力と幅広い活動で数多くのファンを獲得し、同業者であるサックス奏者たちからも多くの尊敬を集めているというボブ・ミンツァー。アルバム冒頭曲のタイトル通り、ワンホーンでの「ストレート・アヘッド」なジャズ・アルバムです。選…
近年北欧の様々なバンドで目覚しい活躍を見せているベーシスト、ペール・ザヌッシ率いるクインテットの最新作。Trondheim Jazz Orchestraのコンポーザー兼プレイヤーであるEirik Hegdal、そして数々のバンドでザヌッシと共演し、先日のMZN3+Y来日公演でもザ…
http://diskunion.net/jazz/ct/detail/JZ061228-08
清涼感のあるジャケットに写る、禍々しさすら感じさせるような、妙に生々しい蝶のイラスト。一筋縄でいかない鋭さ、危なさを漂わせるようなアーティスト達の素晴らしい作品をここのところ次々と生み出しているPI RECORDINGSから、ギタリスト、リバティ・エル…
題名は「シモンズのための組曲」。曲目は「PART1」〜「PART6」。ピアニストSVEIN OLAV HERSTADのトリオがソニー・シモンズを迎えての2005年ライブ録音です。齢70を超えるシモンズですが、その音色の「美しさ」、「神聖さ」には身震いさえ覚えさせられます。パ…
前作『MAINTAIN!』で大反響を巻き起こしたスウェーデン人サックス・プレーヤー、トリオ編成での待望の新作。乗りまくり暴れまくりの重量級リズム隊と供に猛烈なインプロビゼーションの渦の中へ。ハード・バップ直系。王道を突き進みながらも聴く者に突き刺さ…
ローランド・カークが全編にわたってフルートだけを演奏したアルバム。録音を終えたばかりのカークが興奮して「最高のものになりそうだ!」と語ったのも頷ける、表題どおり詩的、霊的な雰囲気を漂わせた、素晴らしい作品集。「Well' Be Together Again Peoole…
ローランド・カーク代表作の一つで、リリカルで、流麗で、それでいて力強く逞しい、一曲たりとも無視できない名曲・名演の数々。「俺が死んだらこの曲をぜひ演奏してくれ」との言葉で有名な(1)、愛らしく、軽やかに跳ね回るような、愛息に捧げたという(2…
カークの作品で最も有名なのがこの『DOMINO』でしょう。人間の持つ喜怒哀楽の全てが詰まったそのプレイには心を動かされずにいられません。衒いも誤魔化しもない、何者にも屈せず自らの表現を追及するその姿は、まさにミュージシャンの鏡。ときにユーモラス…
片方のアルバムは持ってるからなぁ、という方にも、決して損はさせません。『RIP〜』の方は、エルヴィン・ジョーンズ! ジャッキー・バイアード! リチャード・デイヴィス! という一癖も二癖もある超一流ミュージシャン達全員が最高の関係性の中で死力を出…
ニールス・ペデルセン、テテ・モントリュー等を擁する強力なカルテットでの1963年コペンハーゲン公演に加え、『DOMINO』でお馴染みの名コンビであるアンドリュー・ヒルとの「A STRICH IN TIME」(1962年ニューポート・ジャズ・フェスティバル。『DOMINO』録音…
1970年パリでのライブ盤Vol.2。赤いジャケットVol.1と比べると若干渋めの演選曲となっています。Vol.1が全てのファンに向けた文句なしのお薦め盤だとすれば、このVol.2はローランド・カークというミュージシャンをより深く知る上で役立つ、通好みの一枚と言…
カーク死後に発売された、1970年パリでの超・好内容ライブ盤であります。まず何よりも先にジャケットのカッコ良さにやられてしまった貴方、その霊感を信じて間違いありません。ライブ演奏ならではのほとばしる熱気と、調子が本当に良いときだけに現れる類の…
共に代表作のひとつである『The Inflated Tear』と『Volunteered Slavery』に挟まれる形でリリースされた作品で、内容的にも前記2作を繋ぐ位置にあるように思われます。静謐でリリカルな印象を与える前者、なんでもありのブラック・ミュージックの祭典といっ…
56年『Triple Threat 』と60年『Introducing Roland Kirk 』のカーク最初期2タイトルが一つに! もう既に唯一無比のカークの世界。『Triple〜』ではカラッとした音色もよく映え、自由自在に吹きまくってます。驚きなのは1人3管アンサンブルの豊かさで、音だ…
数多くのリスナーがカーク最高傑作に挙げる不朽の名盤。あらゆる類のブラック・ミュージックが渾然一体のゴッタ煮状態となって怒涛の勢いで迫ってきます。表題作はその名も「志願奴隷」。繰り返される叫び、吐き出される感情。コーラス隊がフィーチャーされ…
リチャード・"ディック"・フォンテーンが監督した2つのドキュメンタリ−がカップリングされたDVDで、それぞれ66年、67年の製作。どちらも30分程度の作品なのですが、その内容の密度の濃さといったら、もう! オーネット・コールマン・トリオの面々の音楽に対…
ミンガスがピアノとヴォーカルに専念したことで有名な異色作。ローランド・カークと共演している作品は他にもいくつかあるのですがその中でも最もポピュラーな一枚です。ゲスト・プレイヤーとしてではなくミンガス・グループの一員として、ダニー・リッチモ…
ローランド・カーク『DOMINO』と同時期に録音された、ロイ・ヘインズの代表作。なんといってもカークによる快演で名が知られ、中でも3拍子で演奏された大スタンダード「FLY ME TO THE MOON」が有名です。とにかく手数が多く常に全体を鼓舞し盛り上げていくヘ…
1972年ドイツでのライブ録音。鮮烈なイントロダクションから盟友ロン・バートン(p)によるモーダルな素晴らしいソロ、そしてカークの猛烈なソロへと突入する、往年のコルトレーン・カルテットを想起せずにはいられない白熱の演奏。ドイツという土地柄ゆえなの…
カークと数々の仕事を供にした名プロデューサー、ジョエル・ドーン監修の基に制作された、サンフランシスコでのステージを中心としたライブ音源集。いずれも70年代半ばの録音で、曲ごとに若干メンバーは違うものの、ヒルトン・ルイス(p)、ヘンリー・ピアソン…
以前『TUBBY'S BACK IN TOWN』というタイトルでリリースされていたものがジャケットとタイトルを変えて再発。「オール・スターズ」の名に恥じない豪華メンバーが顔を揃えています。ヘイズはMJQの(1)「AFTERNOON IN PARIS」など2曲でヴィブラフォンも演奏し…
ローランド・カーク(reeds)のリーダー作『RIP,RIG & PANIC』の余韻も覚めやらぬうちに録音された白熱セッション。お互いに古き良き時代から前衛までの膨大な音楽を幅広くカヴァーし、しっとりとしたスイングから過激なフリーまでその場に応じたやりたいこと…
カークがプレスティッジに残した唯一のリーダー作で、オルガンの巨匠ジャック・マクダフとの共演盤。ゆったりとしたテンポの「THREE DIZZY」から幕を開けますが、しょっぱなからハモンド・オルガンならではの魅力炸裂。「ピアノのようにプレイした」というマ…
http://diskunion.net/jazz/ct/detail/JZ061115-04
エリントン楽団の押しも推されぬ看板ソリスト、テナー・サックス奏者ポール・ゴンザルヴェスを全面的にフィーチャーした人気盤。普段から特に多くソロをとるゴンザルヴェスですが、お馴染みの名曲たちを揃え、敢えてアルバムを挙げて主役に据えようとするあた…
カナダ出身、2000年からニューヨークに拠点を移し演奏活動を重ねていたトランペッター、デヴィッド・スミスによる初リーダー作だそうですが、なるほど、アンサンブルでは近年のニューヨークらしく理性的で洗練されたサウンドを聴かせてくれます。ストイック…